タバコを吸っている人に対して使われる俗語として「ヤニカス」という言葉があります。
この言葉は一般的に侮蔑的な意味で使われており、不快な喫煙者に向けて使われることが多いです。
ただ、喫煙者全員がヤニカスと呼ばれる訳ではありません。
そこでこの記事では、「ヤニカス」意味や基準どこからなのか？
そして「ヤニカス」と呼ばれる人の特徴について解説しますのでぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- ヤニカスの言葉の意味
- ヤニカスと呼ばれる人の特徴
- ヤニカスにならないための改善策
Contents
ヤニカスとは？2つの意味を解説
ヤニカスという言葉は、2つの意味があります
1.歯のヤニカス
タバコのヤニ（煙草）とカス（汚れ）で歯についたヤニ汚れという意味があります。
タバコを長年吸っていると、歯にヤニがこびりつき、歯を磨いても落とせなくなります。
歯のヤニ汚れは見た目が悪くなるだけでなく、口臭や歯周病の原因にもなるため相手から不快に思われることがあります。
2.マナーの悪い喫煙者
周囲に迷惑をかけるようなタバコの吸い方をする喫煙者をヤニカスと呼びます。
タバコを吸う量や頻度に関係なく、喫煙者の中でも特に問題行動やマナーの欠如が目立つ人々を指す言葉のため、一般的に喫煙者に対する蔑称として使われています。
つまり、タバコのクズという意味で、喫煙者を下品で汚い人間として見下す際に非常によく使われている俗語となります。
ポイ捨てや歩きタバコ、人通りの多い場所での喫煙などがヤニカス行為とされています。
そのため、「ヤニカス」とは、喫煙者の見た目だけでなく、性格や態度も含めて批判する言葉になっています。
ヤニカスという言葉はいつから生まれた？
ヤニカスという言葉は、インターネット上で使われ始めた比較的新しい言葉です。
最初に使われたのは、2000年代後半から2010年代前半にかけて流行した掲示板サイト「2ちゃんねる」だと言われています。
2ちゃんねるでは、タバコを吸う人や喫煙者に対する批判や嫌悪感が強く、タバコを吸わない人や非喫煙者は「清潔」という意味で「クリーン」と呼ばれていました。
その対義語として、「汚い」という意味で「ヤニカス」という言葉が生まれたと言われています。
また、インターネットやSNSの普及によって、ヤニカスという言葉はインターネット上だけでなく、普段私たちの日常会話でも使われるようになりました。
ヤニカスはどこから？具体的な特徴を紹介
自分の欲望を優先し、他人や社会に配慮しない喫煙者のことをヤニカスと呼びますが具体的にどのような行動を指すのか紹介していきます。
他人に迷惑をかける場所でタバコを吸う
禁煙エリアや公共の場所での喫煙は周囲の人に受動喫煙のリスクを与えてしまいます。
特に最近では喫煙スペースがあるのにも関わらず、喫煙スペースの外でタバコを吸う人も増えています。
また、マンションやアパートに住んでいる人で注意しないといけないのはベランダでの喫煙です。
非喫煙者にとってタバコの臭いは不快でしかないのにも関わらず、健康被害を受ける可能性があります。
タバコを吸わない人に迷惑をかけてしまうとヤニカスだと言われる原因になってしまいます。
タバコのポイ捨て
後始末が面倒だからといって所構わずタバコを捨てるのは絶対にNGです。
街にゴミを平気で捨てる人を見てどう思いますか？
おそらく多くの方がいい気持ちはしないと思いますので人が不快に思う行動はやめましょう。
火の始末が疎かになっていることも多いため。最悪火事を引き起こしかねません。
喫煙スペースや携帯灰皿を活用して自分が吸ったタバコはきちん片付ける意識を持ちましょう。
歩きタバコ
人通りが多い道での歩きタバコは危険なので絶対に辞めましょう。
大人が手を下げた位置はちょうど子供の目の高さです。
通りすがりで手に持ったタバコが子供の顔やめに直撃してしまう可能性もあります。
周囲の人が安心して街を歩けるようタバコは決められた場所で吸うように心がけましょう。
禁煙を勧められても聞かない
タバコには健康被害以外にもさまざまなリスクがあります。
そのため、親しい人ほどタバコを辞めて欲しいと思っていることが多いです。
タバコ代による金銭的な影響や有害物質による身体的な影響。
タバコを吸う人以外にも悪影響を与えてします。
そのような状況にも関わらず、禁煙を聞かないのは自分のことしか考えてないと思われても当然です。
ヤニカスと呼ばれる人の特徴は？
ヤニカスと呼ばれる人たちにはどんな特徴があるのか解説していきます。
1. タバコの消費量が非常に多い
ヤニカスは通常、一日に大量のタバコを消費します。
吸う回数だけでなくタール、ニコチン量の多いタバコを吸っているのもヤニカスの特徴です。
喫煙本数が多いことは健康へのリスクを高めるばかりでなく、周囲の人々にも不快感を与えることがあります。
2. 配慮の欠如や問題行動が目立つ
ヤニカスは喫煙に対して周囲への配慮が不足しており、公共の場での喫煙や禁煙ルールの無視が見られることがあります。
また、喫煙マナーに欠ける行動や迷惑行為だけでなく、タバコを吸わないとイライラしてしまうため、周囲の人にも影響を与えてしまうことがあります。
3. 体臭や口臭がきつい
ヤニカスは喫煙による体臭や口臭が強く、周囲の人々に不快感を与えることがあります。
タバコの臭いが衣服や髪に付着し、常にタバコの匂いが漂っていることもあります。
4.金銭感覚がおかしい
ヤニカスは非喫煙者の人と比べて、無駄使いをする人が多いです。
タバコを買うためによくコンビニに行ったり、ギャンブル好きな人も多いため金銭感覚がおかしくなることがあります。
ヘビースモーカーとの違い
タバコをよく吸う人はヘビースモーカーと呼ばれることもあります。
この呼び名の由来は英語のheavy smokerから来ており、heavyに「大量の」という意味があります。
そのため、ヘビースモーカーは単純にタバコをよく吸う人という意味ですがヤニカスは違います。
ヤニカスは喫煙マナーの悪さに焦点を当てた俗語であるため、タバコを吸う量が少なくてもマナーが悪ければヤニカスと呼ばれます。
マナーを守っていても喫煙者が嫌われる理由
ヤニカスと呼ばれなければ大丈夫…というわけではありません。
近年喫煙者を取り巻く環境が厳しくなっている要因について解説します。
煙が不快・タバコ臭が付く
非喫煙者はタバコの煙や臭いが不快で、自分にもタバコ臭が付くことを嫌います。
お気に入りの服や髪に臭いがつくとなかなか取れません。
一日中タバコ臭い思いをしないといけないので基本的に喫煙者は避けられる傾向にあります。
受動喫煙のリスクがある
タバコの煙は喫煙所や喫煙室からも外に出てしまうため、非喫煙者が図らずも吸ってしまう可能性があります。
受動喫煙はニコチンやタールなどの有害物質を体内に取り込んでしまうため、がんや心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患などの健康被害を引き起こすリスクがあると言われています。
受動喫煙は副流煙の方が主流煙よりも有害物質が多いため、喫煙者よりも深刻な健康被害を受けることが考えられます。
ヤニカスにならないためにはどうすればいいのか？
ヤニカスにならないためには、まずは自分のタバコによる影響に気づくことが大切です。
1.まずは気づくことが大切
メモ
- 自分の体や服にヤニが付着しているかどうか
- 自分の口臭や体臭が強くなっていないかどうか
- 自分の歯や肌が黄ばんでいないかどうか
- 自分の部屋や車内が臭っていないかどうか
これらをチェックしましょう。
また、周囲の人からの意見や感想も参考にしましょう。
周囲の人があなたのタバコに不快感や嫌悪感を示している場合は、ヤニカスと思われている可能性が高いです。
タバコを吸っている最中やその後は、周囲の人への配慮も忘れずに行いましょう。
タバコを吸う場所や時間も適切に選んで迷惑をかけないようにしましょう。
これらの対策は、ヤニカスでなくてもタバコを吸う人が実践すべきことです。
2.ヤニカスの改善策
しかし、これらの対策だけではヤニカスから完全に脱却することは難しいかもしれません。
ヤニカスから本当に解放されたいならば、最終的にはタバコをやめることが必要です。
ヤニカスは、自分の身体や周囲の環境に悪影響を及ぼすタバコの害を認識し、タバコをやめることが改善の第一歩です。
タバコをやめることは、健康や美容だけでなく、経済や人間関係にもメリットがあります。タバコをやめるには、以下のような方法があります。
ポイント
- 医師や薬剤師に相談する
- ニコチンパッチやニコチンガムなどの補助剤を使う
- 電子タバコや加熱式タバコなどの代替品を使う
- タバコを吸う時間や場所を制限する
- タバコを吸わない人と一緒に過ごす
- タバコを吸わない趣味やスポーツを始める
- タバコを吸わない目標や報酬を設定する
- タバコを吸わないことのメリットを意識する
これらの方法でできそうなものがあればまずは取り組んでみるのがいいかもしれません。
まとめ
ヤニカスとは、歯についたヤニ汚れという意味のほかに問題行動やマナーの欠如が目立つ喫煙者を指す言葉でもあります。
ヤニカスの特徴として、多量のタバコ消費、配慮の欠如、体臭や口臭の強さが挙げられます。
タバコに依存しており、自分や他人に様々な害を及ぼしていることからタバコをやめることで、健康や美容、経済や人間関係などの面でメリットが得られます。
タバコをやめる方法は色々ありますが、最終的には自分の意志と努力が必要です。
ヤニカスからクリーンになるためには、今日からでも行動しましょう。